2019年掲載情報

2019年に書いたものや遊んだものの一覧です。
 
【短歌作品】
・「きやべつ畑」5首 + ミニエッセイ(角川「短歌」2019年1月号)
・「休職」8首(「かばん」2019年6月号)
・「家」12首(「現代短歌新聞」2019年7月号)
・「砂糖の森」7首(「うたとポルスカ」Web https://utatopolska.com/entry/tanka-satounomori/
 
【評論、エッセイ、座談会等】
・評論:『ラインマーカーズ』に見る、穂村弘の構成意識と物語性(角川「短歌」2019年4月号、穂村弘特集)
 
・パネルディスカッション録(会場発言):(「現代短歌」2019年7月号)
 
・座談会:かばん新人特集号第7号批評会記(歌人集団かばんの会有志編集『かばんのなか』、2019年5月)

・評論:連作の構造と技巧――柴田葵「ぺらぺらなおでん」を読む(稀風社『うに ーuniー』、2019年5月)
 
・一首評:もう雨は秋の匂いで、すれちがう、身体もいつか更地になるよ 辻聡之『あしたの孵化』(『短歌ホリック』④、2019年5月)
 
・書評・評論「オマージュと接続意識――水原紫苑『びあんか』について」(「歌壇」2019年7月号)
 
・書評:「川野里子『歓待』書評 手をのばす」(「かりん」2019年9月号)
 
【角川「短歌」時評】
→昭和初期のモダニズム歌人・小玉朝子や、「現代短歌を評論する会」シンポジウムに触れつつ、短歌の記録や流通、資料調査の困難について考えました。
 
・8月号:「読むために、書くために――『体温と雨』再販と、続・アクセシビリティについて」
→牛隆佑さんの企画による、木下こう第一歌集『体温と雨』私家版再販について、またそこから、短歌の保存とアクセス性について考えます。
 
・9月号:「連作の横糸」
→連作を編むとき、読むとき、私は「横糸」のようなものを意識しています。最近気になった連作や、連作吟行での経験などから、その「横糸」について書いてみました。
連作には川野里子「Place to be」、柴田葵「ぺらぺらなおでん」、椛沢知世「切り株の上」、それと、5月に神代植物公園で開催した連作吟行で制作された原田彩加「温室」を取り上げています。
 
・10月号:「抑止する修辞、増幅しない歌」
→言葉と言葉の響き合わせによっていかに増幅させるか、感情を乗せるか、余韻をもたせるか……という方面とは、どうも逆のことをしている(ように見える?)修辞について。
生駒大祐さんの句集『水界園丁』の話にはじまり、五島諭さんの『緑の祠』についていくつか、それと最近の作で相田奈緒さん、伊舎堂仁さん、鈴木ちはねさん、谷川由里子さんの歌を取り上げています。
 
・11月号:「女という主体」
→山木礼子さんの作品連載や、それを受けて書かれた高島裕さんの時評「母と個」のこと、"いっそのこと老女となりたい”、老いへの憧れを詠う女性たちのこと。
(参考:高島裕さんの時評はこちらで全文読めます。2019年9月号です。 http://miraitankakai.com/comments.html
 
・12月号:「「君」という虚構」
→日本語の二人称代名詞の特徴的な性格、「君」という語が生成するフィクショナルな領域、短歌の「君」とは誰か?など。笠木拓第一歌集『はるかカーテンコールまで』と、佐々木朔「往信」(『羽根と根』一号)に注目しています。

【活動】
10月〜 歌人の吉田恭大×睦月都で、詩歌の一箱書店&ウェブ連動企画「うたとポルスカ」を始動。